介護業界は人材不足で求人が多い

多くのチャンスが潜む介護業界

年齢不問の業界として最初に紹介するのは介護業界です。高齢化社会が進み需要が増す一方であり、ニュースなどのメディアに取り上げられる機会も多くなりました。以前は介護業界というとブラックなイメージが強かったかもしれません。しかし今は需要増に伴った人材不足の状態のため、人材を確保するためにも給与や待遇を良くしようという動きがみられます。介護業界には多くのチャンスがあり、これから挑戦するにはおすすめの仕事です。そして、介護職はやりがいも多く魅力的な仕事です。

昔よりも「介護」は身近なものに

現在、そしてこれからの日本にとって介護業界は非常に重要な位置づけにあります。2000年に開始した介護保険制度によって40歳以上の国民は介護保険料を徴収されるようになりました。介護保険料とはその名の通り、介護サービスを受けるための保険料です。つまり、身のまわりに介護の必要な人がいなくとも、介護業界に身を置いていなくとも、「介護」そのものは我々にとって非常に身近な存在となったのです。

需要がうなぎ上り

そして、介護保険制度が開始してから15年間で、介護関係の仕事に就く人の数は120万人も増えました。それほど需要が高くなっているという証拠です。高齢化「問題」としてネガティブにとらえられることも多いですが、雇用の増加という点ではチャンスが増えたことになります。
これだけの雇用があるということは、介護を必要とする人がそれだけ増えたということです。介護を必要とする高齢者（要介護者）の数は、2000年時点では218万人ほどでしたが、2013年には564万人に増えました。564万人という数字だけ聞くとイメージがわきにくいかもしれませんが、これはデンマークと同じくらいの人口です。つまり、一国の人口分もの要介護者がこの国にはいることになります。そしてこれは2013年時点での数字ですので、今もなお増加の一途を辿っている状況です。そのため、これからも介護業界の需要は衰えることなく高まっていくことが予想されます。

これからも増え続ける

介護業界のほかに、これだけ急激に需要が増加した業界としてはIT業界があります。IT技術の急速な進歩にあわせるかたちで、業界自体もどんどん大きくなっていきました。いまや現代における生活インフラの一つと言っても過言ではないITですが、同じく日本にとっては介護も必要不可欠なものとなっています。
現在も人材不足が続く介護業界ですが、厚生労働省の推計によれば2025年までにさらに70万人の人材が必要になるとされています。あと数年でそれだけの人材を揃えなければならない状況にあるということは、年齢不問・未経験からでも働けるケースが多い業界と言えるでしょう。

2017.11.28